新人デザイナーのダイヤモンドの選び方:Clarity
2023/01/23
おはようございます。
萬時 京都祇園本店にて、アシスタントデザイナーを務めております“かな恵”と申します。
婚約指輪を選ぶ際、ダイヤモンドの品質基準である4Cは、非常に難しいモノです。
私:かな恵と一緒に、4Cを学んでいきましょう✨
本日は、Clarityについてです。
Clarityは、ダイヤモンドの傷を判別する品質基準です。
ダイヤモンドは自然の物なので、生成の過程で異物が入ったり、結晶化する際の成長線などの傷が、どうしても出来てしまいます。
そういった傷が少ない物の方が高品質とされます☆
何故傷が少ない方が良いかというと、ダイヤモンドは光の屈折を利用してキラキラ輝くので、傷が多いと光を妨げてしまい、輝きに影響を受けるからなんです。
その為、Clarityは4Cの中で重要な品質基準となります✨
Clarityは10倍の顕微鏡で見た時の傷の状態でクラス分けされます。
一般的に最高クラスがVVS1で、上からVVS・VS・SI・Iの4つのクラスになります。
VVSとは… ベリーベリースモールインパーフェクションの略で、とてもとても小さい傷という意味。
VSとは… ベリースモールインパーフェクションの略で、とても小さい傷という意味。
SIとは… スモールインパーフェクションの略で、小さい傷という意味。
Iとは… インパーフェクションの略で、傷という意味。
各クラスの1と2の違いについて
同じクラスで1と2に分かれているものは、傷の量ではなく位置によってクラスが分かれます。
例えばVVSは、傷が3~5個確認できるクラスになりますが、1と2では図のように傷の位置が異なります。
ダイヤモンドは、光の屈折を利用して輝く為、中央に傷があると光を妨げやすくなるのです!
その為、同じ傷の量でも、輝きに影響を受けにくい端に傷があるものの方がクラスが上になるのです♪
日本の婚約指輪では、SI1以上が一般的ですが、当店では、VS2以上をおすすめしております。
その理由は…
SI1以下は、鑑定時に肉眼で傷が確認できるクラスなので、目の良い方には見えてしまう可能性があるからなのです💦
VS2以上からは10倍の顕微鏡で見て初めて傷が確認できるクラスになりますので、肉眼で見えることはまずありません。
その為、安心して贈っていただけるクラスになりますよ✨
ご説明したような理由から、Clarityのクラスが高い程、ダイヤモンドの輝きが増し、キラキラ感が強くなるのですね⭐
ですので、ColorとClarity、どちらのクラスを上げたらいいか迷う場合は、Clarityを上げていただくのがおすすめです!
VVS1以上のクラスについて:
最初のクラス分け表で、最高クラスVVS1の左にFL・IFというのがあるのは何?と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
はい、実はVVS1以上のクラスが存在するのです!
ただ、これらは一般的ではなく、とても希少なクラスとなります🌟
IF インターナリフリーレスの略 10倍の顕微鏡で傷が0個~1個
数万個に1個と謂われる希少なクラスです。
当店にも数石ございますよ。
希少性は高いのですが、最近はだいぶ市場に出回るようになり、VVS1との価格差も縮まってきましたので、ご予算が許せば、かなりおすすめのクラスになります✨
FL フローレスの略 10倍の顕微鏡で傷が全く無い。
こちらはなんと、数百万個に1個、博物館レベルと謂われるかなり希少性の高いクラスの為、取り扱っているお店は本当に少ないです!
当店はデザイナーがやっていることもあり、一度勉強の為に見てみたいと、数年前に初めて仕入れたのですが、
当時は、ダイヤモンドの仕入れ先も仕入れたことが無く、探すのにかなり苦労しました💦
苦労の甲斐あり、見つかったFLを初めて見た時に、他とは群を抜く輝き、透明感を放っていて驚いた✨✨とメインデザイナーも話しておりました!
現在も、このクラスが欲しい!という方が稀にいらっしゃるので、2石程揃えておりますよ。
本当に綺麗な石なので、ご興味があれば是非一度、実物を見て輝きを実感いただければと思います♪
Clarityは、ダイヤモンドの傷を判別すること、輝きに影響する重要な品質基準であるということを覚えて頂ければと思います。
詳しくは、京都 萬時の公式サイト:ダイヤモンドの4Cもご参照してくださいませ。
ダイヤモンドの4Cも深くご説明する萬時 京都祇園本店
⌚営業時間:11:00~19:00
🍵定休日:木曜日
- PREV
- 広島にお二人に女性人気の高い結婚指輪
- NEXT
- 北海道札幌市より婚約指輪作品のご注文